ぶるぶるノート

最大なコーヒー

自販機にあって当たり前な存在の缶コーヒー

缶の風味やら臭いが嫌だ! という人がいるが、俺は大好きである。甘ったるいとか独特の酸味があるという意見もあるがその独特さが好きである。そもそも人工甘味料なぞが好きな俺だからそんなことが言えるのかもしれない。身体に良くないよなぁとは思いつつ、インスタントコーヒーを作るときも普通の砂糖ではなくスリムアップシュガーを使ってしまうような味覚だ。俺、ガリガリだからこれ以上スリムアップするとあばらが皮膚を突き破りそうで恐いのだが……誘惑につい負けてしまう。

缶コーヒーの中でも、エスプレッソなどの濃いやつが特に好きだ。一時期「ちっちゃいけど美味しいんだから」というCMをやっていたデミタスコーヒーはお気に入り。ミルクもコーヒーもがっつり入っているが互いに負けず濃い味になっている。

甘党なのでポッカコーヒーのような甘いものも大好きだ。そして、甘い缶コーヒーといえばヤツを忘れてはいけない。

マックスコーヒー

そう、マックスコーヒーだ。かつては千葉・茨城・栃木の限定販売だった。しかし5年ほど前から全国区で販売されるようになった。

甘い! 甘い! 舌が甘さで溶解する! という噂をネットで聞きつけ、これは是非とも飲んでみなければと思った。そして缶コーヒー1本を買うためにスーパーへ走り、初めてのマックスコーヒーを手にした。一口飲んで――

あまうまああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

というのが率直な感想である。甘い、甘すぎる。甘党の缶コーヒー好きには堪らない。なんだろう……甘さだけでいえば追随する缶コーヒーは他にもある気がする。しかし練乳入りだからか甘さが強調されている感じ。全国展開する前のほうが美味かったという人もいるので、それも飲んでみたいが叶わぬ夢だな。

このマックスコーヒー、原材料名を見てみるとまず最初に「加糖練乳」と書かれている。原材料名は含有量が多い順に書かれているので、マックスコーヒーは加糖練乳を最も多く含んでいるのだ。この時点でもう違和感ありありなのだが……まあ、さらに次の原材料名を見てみてよう。

「砂糖」

こいつ、ただでさえ練乳に砂糖ぶち込んでるのにそこへさらに砂糖ぶち込んでやがる!!?

そして原材料名の3番目でようやく「コーヒー」が現れる。これはもう缶コーヒーではなく、コーヒー風味の缶練乳ではなかろうか。「甘党の缶コーヒー好きには堪らない」とは言ったが、初めて飲む人は缶コーヒーだと思って飲まないほうがいいかもしれない。

これほど甘いコーヒーは前代未聞、と思ったのだが、小学生のころに更に甘ったるい缶コーヒーを飲んだ気がするのだ。家族と出かけていたとき自販機で買ってもらった缶コーヒーが甘すぎて、俺ですら飲むのに苦労した覚えがあるのだ。どこのブランドかも覚えていないし、それ以来その缶コーヒーを見たこともない。小学生のころとは味覚が変わっているので、今飲むとマックスコーヒーほどではないと感じるかもしれないが……こういう断片的な記憶は非常にもやもやする。

だけどそんなもやもやもマックスコーヒーを飲めば吹き飛ぶのさ! ありがとうマックスコーヒー! みんなも飲もうぜマックスコーヒー!