ぶるぶるノート

Oh, is it miso!

最近よく「おお!味噌か!」って聞くけどなんなんでしょう。

そりゃ日本人だし味噌はよく口にすると思いますが、その度に驚く必要はまったくない。というか皆、味噌なんてなくても「おお!味噌か!」と言っている。俺だけに見えていないものがあるんじゃないかと恐くなるからやめてほしい。

そういや「おお!味噌か!」の件と似た話を聞いたことあるような気がする。いや確実にある。これはデジャブじゃないぞ。

記憶の断片を掘りおこすのに少し時間を要したが、ggりたおしてどうにか思いだした。2chのコピペだ。

人ごみにまぎれて妙なものが見えることに気付いたのは去年の暮れからだ。 顔を両手で覆っている人間である。ちょうど赤ん坊をあやすときの格好だ。 駅の雑踏の様に絶えず人が動いている中で、立ち止まって顔を隠す彼らは妙に周りからういている。 人ごみの中でちらりと見かけるだけでそっちに顔を向けるといなくなる。 最初は何か宗教関連かと思って、同じ駅を利用する後輩に話を聞いてみたが 彼は一度もそんなものを見たことはないという。その時はなんて観察眼のない奴だと内心軽蔑した。 しかし、電車の中や登下校する学生達、さらには会社の中にまで顔を覆った奴がまぎれているのを見かけて さすがに怖くなってきた。 後輩だけでなく何人かの知り合いにもそれとなく話を持ち出してみたが 誰もそんな奴を見たことがないという。だんだん自分の見ていないところで皆が顔を覆っているような気がしだした。 外回りに出てまた彼らを見かけた時、見えないと言い張る後輩を思いっきり殴り飛ばした。

顔を両手で覆っている人が自分にしか見えていないというコピペだ。このコピペに鑑みると「おお!味噌か!」と聞こえているのは俺だけなのかもしれない。

しかし可能性はもう一つある。「おお!味噌か!」と言っている人だけに味噌が見えている可能性だ。

俺としては後者であってほしい。後者であれば俺はおかしくないということだ。しかし後者であった場合、それはそれで由々しき事態だ。なんせ日本の過半数もの人々が「おお!味噌か!」と言っていてもおかしくないくらい、「おお!味噌か!」という言葉を頻繁に耳にする。下手をすれば、架空の味噌が見えているのが普通で、見えないのが異端という扱いになるかもしれない。その逆転現象の深刻さはきっと、ねじれ国会などというレベルではない。

いつしか淘汰が始まり、魔女狩りならぬ味噌が見えない者狩りが執行されるに違いない。そうなる前にいっそ、俺も狂ってしまうほうが楽なのだろうか……。

まったく大晦日だというのに、命の危機が眼前に迫っているとあっては安心して新年も迎えられないではないか……。